2009年1月22日木曜日

虚構の経済の崩壊 Collapse of the economy




オバマ氏の大統領就任に世界中が注目しています。

大統領意の元に一つになろうとするアメリカのエネルギーを感じます。


日本の総理大臣にはそういった求心力は見られません。そのような人物がいないということも言えるかもしれませんが、システムの問題あるいは掘り下げていくと教育の問題でもあるような気がします。


私はこの求心力を初めとして日本人のアイデンティティーの喪失は戦後のアメリカの政策によるものと確信していますが、この求心力については別の機会に述べたいと思います。

 日本の経済的復興は、あたかもアメリカの経済回復に期待するしかないような風潮が見られます。
日本に未来が見えず建て直しが進まないのはまさにこの点にあるのではないかと思っています。


 それはアメリカを初めとする世界に手本と回答を求めているから日本人としてのビジョンが見受けられない。子どもから政治家までビジョンがない状況に陥ってしまっています。学校においてはビジョンを育てる教育は皆目なされていない状況です。それは当たり前であって我々大人にビジョンがないからであります。


 不動産を使った虚構の金融でバブルが崩壊したにもかかわらず、金融技術を使った虚構の金融と実体経済との矛盾で瓦解が進みつつあるアメリカのバブル経済に追従してきた日本を見ても明瞭であります。


 オバマ氏の吸引力を持ってしても価値観の大変化がない限りアメリカの衰退は止められないと思っています。
経済の危機的状況が理由であることは勿論ですが、今まであまりにも世界中から虚構の金融経済によってお金を集めた上に繁栄してきた国なので、その付けが回ってくることは当たり前のことと思うからです。仏教でいう因果応報だと思います。蒔いた種は刈り取るのが宇宙の法則だからです。

 あれだけ日本の製品がアメリカに氾濫しているにもかかわらず日本人の生活にアメリカのようなゆとりが見られません。アメリカから来た友人たちは口をそろえて、なぜこんなにゆとりのない生活をしているのか?もっと人生を楽しめないのかといいます。それは日本人の働いたお金がアメリカに吸収されてきたことも一つにあると思います。


まだほんとうの意味で日本は独立しているとは思えません。日本の文化・伝統・歴史とそこから生まれる日本人としての資質は、多くの日本人は気づいていないけれど世界をリードしていくことができます


それに気づくときが近いうちに来ると思っています。日本の政治家に日本の土壌に根ざし、しかも世界を知った志のある人物が排出することを願っております。これから先、本物が繁栄する時代に移っていくと思います。